だるまさんこちら向かんせ世の中は月雪花に酒と三味線…とまあ、こういきたいものです。

トランプゲーム

時間が空いてしまった。
もう1月も終わる。

ちょっと雑記っぽいものを書こうかと思うが、
またへんに長くならなければいいのだが。
ちょっと飲んでるし…

まあ一応、トランプのことは書くかな。
このサイトのレギュラー企画でもある“おやスピ”、
『酔っぱらいオヤジのSpiritual Meeting』のアップが遅れまくっている。
ヤスさんこと高島康司氏との対談だが、まったくもって私の力不足だ。

基本的に毎週、ヤスさんとは八王子の飲み屋で対談し、
録音、録画しているのだが、文字起こしができないでいる。
もう溜まっている記録がずいぶんあるが、
その中には当たり前だが、
アメリカ大統領選前の対談も大統領選後のものもあり、
興味深い話をしていたのだが…

やっぱり対談はできるだけ早くアップしないと、
意味がないとは言わないが、“力”が削がれる。
どなたか文字起こしをしてくれないかしら。

この日曜日にも“おやスピ”があるが、
このぶんはアップしようと思います。
ヤスさんには申し訳なく、何ともお詫びのしようがない。

トランプの大統領就任演説に関しては、
すでにいろいろなところで取り上げられている。
当然だ。
世界中が注目していた。

私は政治オンチというかノンポリというか、
あまり気の利いたことは言えないが、
とりあえずあの演説で個人的に気に留まったのは、

・国家はエスタブリッシュメントや一部の人間のものではなく、
国民に仕えるために存在する
・イスラム過激派のテロに対抗し、地球上から完全に根絶する
・これからのアメリカ国民は軍と法に守られるし、創造主に守られる
・無意味なおしゃべりの時間が終わり、これからは行動だ
・宇宙の謎を解いて地球上の病気をなくし、未来のエネルギー、
産業、技術を活用する新たな千年がはじまった

などで、
要するに、ある意味でまっとうなことを言ってるなあと思うと同時に、
やはりキリスト教優位ではあるなあということだ。

トランプ大統領誕生に関して巷では、
web版『Rolling Stone 日本版』の宮台真司氏と萱野稔人氏の対談が
話題になっていたようだ。
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/27454/1/1/1

おふたりともトランプ政権を好意的に捉えている。
好意的というか、ある種不可避的であり、必然ということだ。
欧米主導の“傲慢”なグローバリズムを終焉させ、
少なくとも変容させ、
既存のエスタブリッシュメントをワヤにするには、
これくらいの荒療治が必要だという主旨だ。

また、高城剛氏のメルマガ、
『高城未来研究所「Future Report」Vol.293』では、
トランプの就任演説の日を境にアメリカは、
第二次世界大戦後、東西冷戦終結後に強固になった、
“世界のアメリカ”ではもはやなくなったといっている。

そしてトランプが大統領に就任した翌日、
初訪問先にCIAを選び、
「他国の政府を転覆させてはならない」
「マスコミを使って、誤報を流してはならない」
という主旨のスピーチを行なったことを取り上げ、
CIAの得意技である“見えない国境”利権を完全否定したことを重視する。

なぜなら、CIAがそれを受け入れるかどうかはわからないが、
CIAとFRBにメスを入れようとしたケネディ大統領が、
何者かに暗殺されたことを踏まえたのかどうか、
トランプはスピーチの中で、
「ケネディにできなかったことを成し遂げる」と発言しているからだ。

さらにトランプの就任演説直後、ホワイトハウス公式サイトの、
「Climate Action Plan」のページが削除されたことからも、
地球温暖化に懐疑的であることも明らかになった。

宮台氏らや高城氏のこうした見方は、
いわゆる陰謀論者や、格差社会を憎む者たち、
反エリート主義の人たちにとっては快哉を上げるところだろう。

そして高城氏は、トランプの政策を鑑みるに、
全地球的グローバルな考え方は今後、
アメリカ政府からいっさいなくなるとする。
実際、アメリカの資本家たちは国内に工場と雇用を呼び戻し、
まるでトランプの脅迫に応じるように、
新たなアメリカへの投資と雇用を声高々に上げはじめているという。

しかし、トランプが対峙しなければならないのは他国ではなく、
実はデジタルによる時代の変化だと高城氏は考える。
つまり資本家たちは、一見トランプになびいたように見えるし、
当面は国内への投資や雇用に努めるだろうが、
そのうちロボット化するよ、ということだからである。

そしてこの構造は、日本各地に増え続ける「シャッター通り」と似ており、
その“心”は、イオンのような大型店舗の進出だけではなく、
インターネットとデジタルに取り残された人たちが、
いつまでも既得権益にしがみついて変化を恐れているところに、
その本質があるということなのだ。

だから、同じような時代の歪みに立つトランプ政権は、
どこかで時代に追い詰められ、
戦争ではないけれども、過酷な道を進まざるを得なくなるというわけだ。

それは、ヘタすればハードリセットによる「米国第一主義」になるかもしれない。
例えば、米国債のデフォルトやドルの価値を大幅に変え、
世界経済がどんなに滅茶苦茶になろうとも、
アメリカに都合のよいルールを突然発表する、
といったことが起き得ることを意味する。
なぜなら、この100年間にアメリカは何度もそれをしてきたからだ。
そのあたりは、世界は覚悟しておいたほうがいいということである。

また、ヤスさんこと高島康司氏のメルマガ、
『未来を見る!「ヤスの備忘録」連動メルマガ』第417回
「トランプ政権の驚愕の真実、コーリー・グッドの内部情報」第29回では、
ヤスさんは、トランプ政権に関して、3人の評者の見立てを紹介している。

ひとりはロシア出身の軍事ジャーナリストで、
国連機関の分析官であったSakerという人物だ。
彼によると、トランプは没落した中間層の怒りの噴出を背景に台頭した人物で、
これまでアメリカを支配してきたエスタブリッシュメントとは異なり、
没落した中間層の利益を代弁した反権力的な大統領だという。

また、もうひとりの著名な地政学者、
スタンフォード大学で教鞭もとったF・ウィリアム・イングドールは、
トランプ政権は反エリートではなく、
これまでは協力し合っていた軍産複合体、ウォールストリート、
エネルギー産業、ネオコンが外交政策を巡って分裂した結果、
ウォールストリート、エネルギー産業側の勢力を代表しているのだという。

さらにブラジルの著名なジャーナリスト、ココ・エスコバルによると、
トランプの本当の目的とは、アメリカの軍事力の強化と覇権の維持なのだという。
しかもココ・エスコバルは、トランプの外交指南役といわれるキッシンジャーや、
ブレジンスキーの上なる存在であるマスタープランナーからコンタクトを受け、
ココ・エスコバルの見立ては正しいとされたという。

そのマスタープランナーとは誰ぞや?となるが、
ロックフェラーなのか、あるいはヤスさんのメルマガやブログを読んでる人ならば、
コーリー・グッドの連載記事のことは知ってるだろうから、
人類の上位に立つ存在ということも頭に浮かび、
かなり高度というか、複雑な構造をも想定せざるを得ないだろう。

先のSakerというジャーナリストの分析は、
どちらかといえば宮台氏ら高城氏の見立てに近いが、
宮台氏らの見立ては、個人的にはライトな希望的観測のものに思われるし、
高城氏からは、社会を形成する人類の意識の変化・進化を見据えた眼差しを感じる。

私は宮台氏らの見立ても高城氏の見立ても、そのとおりだと思う。
両者ともこれからのますますのデジタル化、IT化は避けられないと言っており、
その前提における“まっとうな”グローバル化の実現を提唱する。
そのきっかけとして、宮台氏らは既存システムに対するドラスティックな変革、
つまり“荒療治”が必要であるし、今回の政権移譲はそういった意味では、
痛みもともなうかもしれないが、よいことなのだと見ているのだと思う。

私もそう思うし、希望的観測は私は好きでもあり、
実は人類の平和で幸福な社会は、
それぞれ各個人の希望的観測からしか生まれないと思っている。

高城氏もほぼ同じ見立てであるが、今回のアメリカの“荒療治”は、
アメリカ国民の、あるいは世界の人たちの意識の方向というか、
現状の人々の自分たちの意識への認識というか、
そのあたりがまだよく定まっていないうちは、
有効に機能しないならまだしも、
ヘタすれば最悪な「米国第一主義」が現出されるのかもしれない、
と危惧しているのではないかと感じる。

それは宮台氏も、
「トランプ政権が法律を変えて独裁を永続させるといった
恐ろしい事態が起こらない限り」と条件づけているところからみても、
同じ思いなのだろう。

私から見ても今回のトランプ政権の誕生は、
やはり世界の大きな変革の流れの一端を現わしていると思うし、
それは今年に入ってにわかに表に浮上した、
皇太子の即位の話にしてもそうである。

2019年だ。

実はこの年は、このブログでも書いたが非常に重要な年だ
2年後である。
おそらくこの2年間、既得権益にしがみつく人々と、
自立しようと行動する人々との二分化が、激しく表面化してくるだろう。
同時に進行する先進国の経済的失速、東南アジアの経済成長、
そこにがっちり絡んでくる暗号通貨やAIシステム。
私たちの精神状態も株価の乱高下のようにアップダウンを繰り返すに違いない。

新しいシステムへの変更につけ込む詐欺が横行し、
同様にインチキなスピリチュアリズムが幅を利かせる。

でも、バカボンのパパじゃないが、これでいいのだ。
2年ですめば御の字である。
みんなでうまくやれば、大きなリセットはおそらくない。

だからトランプ政権はウォッチしたほうがいい。
この世はことごとく相似形であるから、
周囲をよく見れば、世の中はよくわかる。
しっかりと目を開いていれば、それでいいのだ。

だんだん何を書いてるのかわからなくなってきたので、
そろそろ手じまいにしようか…

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