『盤』レポート 0 号 (「VAN」REPORT No.0,2019)
PDF 版 134 P( 112,875 字)
私たちはなぜ、存在しているのか。
世界はどのようにして、在るのか。
『盤』( VAN )は、五目舎が主宰する研究会であり、上記 2 点を探究する場として 2018 年の 3 月にスタートした。
昨年は、下記 3 点の仮説を柱に厳選した文献を参考資料として、第 1 回の 3 月から 12 月まで計 9 回行なわれた。
■仮説
- 人間には現実を創造する力があらかじめ内在しており、その力は根元的な「創造」に由来し、人間の外部にあると言われるような、いかなる超越的な存在にも依拠してはいないのではないか。
- 「地球外知的生命や高次元の存在」と「輪廻転生」は、これを想定せざるを得ないのではないか。
- 現在の武術の中には、1 の力に関連するものがあるのではないか。
以上の 3 つを一応「仮説」としているが、これらは私個人が接してきた「精神世界」や「スピリチュアル」、「オカルト」などと分類される書籍(以降、文献と呼ぶ)や、編集者として取材をしてきた経験から、ひとまず得られたものであり、もとより証明できることではない。
しかし、そう考えるのが妥当であるとし、論考の手法としては「仮説形成」に従って、昨年から『盤』のテーマとして研究を行なってきた。
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昨年、各回に掲げたサブのテーマは以下である。
第 1 回「現実の構造と現実化の仕組み」
- ヴァジム・ゼランド『リアリティ・トランサーフィン』が教える超貴重情報の概要
- ほとんどの「真理」が高次元存在からもたらされている理由
- 取材を通してわかった多くの「霊能者」たちの苦悩と限界 他
第 2 回「世界が存在する理由」
前半:前回のポイントと補足
後半:今の時点でわかっている「世界が存在する理由」の概要
第 3 回「宇宙進化の予定表と終末論を超える力」
前半:第 1 回と第 2 回のポイントと補足
後半:宇宙進化の予定表と終末論を超える力の概要 他
第 4 回「現実創造の実証的探究~「ライン」の創造について」
前半: これまでのポイントと補足
後半: 現実創造の実証的探究 ~「ライン」の創造について 他
第 5 回「ブレイクタイム~人間と宇宙の関係 ~ 哲学から創造へ」
第 6 回「「創造」と「予言/預言」の相関関係」
- 予言/預言が実現する/されないのは「知識」の差
- ネガティブな予言/預言を気にしなくてもよい理由
- 創造と進化に介入するモノたち
- AI と日本人 etc
第 7 回「二分化する人間の意識 ~ 2039 年考」
- 主要文献すべてで一致する「人間の二分化」と「 2039 年」
- 予言(運命・呪縛・恐怖)ではなく、知識(周期・選択・信頼)
- 神人合一(創造)と人工頭脳(依存)への分かれ道 etc
第 8 回「 2018 年度総論――信じる者が救われるのか?」
- 海外主要文献が「日本神話」の注釈の可能性
- 自己の選択に関わる「善悪の終了」
- 桃源郷と最後の審判=閻魔大王 etc
第 9 回「 2019 以降の世界 ――― ビヨンド・プレアデス」
- 『盤』第 1 ~ 8 回総集編
- 神々の正体
- 質疑応答 etc
以上、第 1 回~ 9 回に掲げたテーマであるが、それぞれが十分に論じられたわけもなく、中途で時間切れになったり、次回へと持ち越されたものがほとんどである。
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【参照文献】
主に取り上げた文献は以下である。
- 『リアリティ・トランサーフィン』(徳間書店)
ヴァジム・ゼランド - 『プレアデス/プレヤール人とのコンタクト記録』(水瓶座時代出版)
ビリー・マイヤー - 『 2013:人類が神を見る日』(徳間書店)
『 2013:シリウス革命』(たま出版)
半田広宣 - 『ラー文書 一なるものの法則』(ナチュラルスピリット)
ドン・エルキンズ、カーラ・ルカート、ジェームズ・マッカーティ - 『ヒマラヤ聖者の生活探究』(霞ヶ関書房)
ベアード・スポールディング - 『旧・新約聖書』
- 『大本神諭』(天声社)
出口直 - 『伊都能売神諭』
『霊界物語』(ともに八幡書店)
出口王仁三郎 - 『日月神示』(日本弥栄の会)
岡本天明 - 『火水伝文』(ドンカメ支援グループ「火水伝文」普及事務局)
我空徳生 - 『金神の艮の文』(作者不明) etc
その他、それぞれの文献に関連した複数の書籍を適宜取り上げたが、中心としたものは上記である。
これらの文献を取り上げた理由としては、先に掲げた『盤』の根本的な探究テーマや、仮説形成における検証のテキストとしては、私の知る限りもっとも優れているものだからである。
優れているという意味は、これらの文献が、探究テーマ「私たちはなぜ、存在しているのか。世界はどのようにして、在るのか」の「私たち」つまり “人間” を含む「存在」と、「世界」すなわち “宇宙” との関係について、包括的かつ体系的に表現されており、それぞれがユニークな視点を持ち、また先の探究テーマについて非常に示唆的だからである。
このレポートは、昨年の 9 回の研究会を終えた時点の「結論」を報告することを目的としている。
そのため、各回で論じた内容の詳細は省略し、「結論」を述べるために必要な部分のみを提示するに留める。
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今回のレポートでは、それぞれの文献の内容の “発信元” に、宇宙的な規模の大きなサイクルや人間の意識進化に関する共通の “知識” があること、そしてその知識に基づく共通の “伝達理由” があることを報告している。
その内容は、精神世界やスピリチュアル関連に興味がある、もしくは実際に探究しているのであれば、最低限知っておかなければならないことだと断言できる。
また、精神世界のこと、スピリチュアル関係のことで、何か悩んでいたり迷っていたりする場合は、まずこのレポートを読んでから考察していただければと思う。
それくらい重要なことだと、私は思っている。
今回は「 0 号」ということもあり、厳選した文献から最低限、確実にわかることだけを取り上げており、スピリチュアルな探究をしていくことにおいて、その大前提となる知識のさらに導入部の一部ほどの内容となっている。
今回のレポートの最後では、図らずも “予言/預言” めいたような内容になった感があるが、あくまでも文献から検証・考察すると、そう考えることがもっとももっともらしく、妥当であるということである。
もちろん、個人的な考えとしてはいろいろな解釈をつけ加えることもでき、部分的に補足する文献や資料もある。
たとえば、2040 年あたりに関することで言えば、五島勉氏の『 1999 年以後 ‐ ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図』(祥伝社)や、イオン・アルゲイン氏の『「太陽の伴星」その存在証明と影響評価 地球工学による文明崩壊の回避』(ヒカルランド)などの書籍の検証も加えれば、かなり興味深い事実も浮かび上がってくるのだが、今回のレポートではなく、また別の号において論じる。
今回のレポートは初号以前の 0 号であるが、昨年 9 回行なわれた『盤』の 9 回目を終えた時点で浮上してきた「結論」の報告となっている。
『盤』第 1 シーズンの参加者には無料で配布したレポートであるが、興味のある人、スピリチュアル関連のことを探究している人には、ぜひとも読んでいただきたいと思っている。
図らずもページ数が増えてしまったが、3000 円という高価格はページ数とは関係なく、『盤』の参加者は毎回 3000 円を支払っており、今回は 9 回ぶんの研究会のエネルギーの集大成という意味もあるので、3000 円にしてある。
反論、批判、議論、連動は大歓迎であるし、またこのレポートの内容くらいのことは最低限把握しておかないと、おそらく今後はスピリチュアル関連のことを論じることはできないだろうと思う。
それくらい基本的な内容であり、むしろ探究の大前提と言える。
次号以降、取り上げる探究テーマは膨大にあるが、この 0 号にすべての探究の原点があると考えている。
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