またもや1週間が過ぎてしまった。本当にあっという間だ。忙しいといえば忙しいのだが、何かそういうのとは違う気がする。急き立てられているというか。以前ならそういうのも軽くかわせていたが、最近は急き立てている何者かのほうももっと余裕がなくなって切羽詰っているようだ。

先週もいろいろな人と会った。その中のひとりが会社を辞めるというので驚いた。人気のある大手の出版社に勤めているのだが、仕事のシステムを聞くとそりゃ辞めたほうがいいかもなと思った。でも、辞める理由がネガティブだとよくないから、辞めたほうがより楽しいとか、好きなことができるとか、そういうふうな形にしたほうがいいかと。そんな話をした。

忙しいという漢字は心を亡くすとよく言われる。忙殺なら心を亡くしたうえに殺されるということになる。いきなりぶっそうな話ですみません。忙しいのは、小商いかなんかしていて年末に猫の手も借りたいくらい忙しいっていう程度がいいね。もう、貧乏ヒマなしですよ、とか。それだって一家が食える規模のことで、サボったら一日たくあんでがまんしきゃいけないくらいなら気も楽だろう。実際昔の日本の庶民なんてそんなものだった気がする。

先の編集者から聞いたのだが、今、年収700、800万から1500、1600万くらいまでの人が一番キツイらしい。なぜなら、そこそこいい生活をしようとするからだ。家も買い、いい車も買い、いい服も着て、教育費、旅行その他もろもろ、それなりのクオリティを求める。いや、それなりならいいのだが、そういう人たちは年収2200、2300万くらいの人たちの生活をマネてしまうらしい。だから借金は多いが、貯蓄は思ったほど多くない。むしろ年収400万だったかな、以下の人たちは、ハナからそんな生活は諦めているから、諦めていないにしても分相応の生活をして無理をしないから、家はアパートでいいし、車も軽でいい、外食もファミレスで満足する。だから、自己満足度も充足度も先の人たちより高いという。幸福度が高いのだ。先の人たちが満足するような生活は実際は年収が2500万以上ないと無理らしい。

怖いですね。けっこうな年収を貰いながら幸福度が低いとは。ひょっとしたら格差社会の犠牲者は低収入の人々ではなく、行きつくところ、高収入と低収入に挟まれた中間?層になるのかもしれない。低収入の生活に甘んじることもできず、目の前の人参を追いかけていく。時間だけがどんどん過ぎていく。うーむ。

やはりテレビの影響なのでしょうか。80年代以降、消費生活が加速度的に進んだ気がする。これこれこういう生活をしましょう、こういうライフスタイルがカッコイイというもんです、みたいなことをこれでもかこれでもかと洪水のように社会に溢れさせてきた企業、広告代理店。ドラマ、CM。人間、毎日毎日見たり聞いたりしているものには、例え何かのバイアスがかけられていたとしても不感症になるもんだ。

ニュースだってそう。私は昔から不思議だったが、何で世の中にはこんなに嫌なニュースばかりあるのだろうと。世界には悲惨で目を覆うような事件や事故がある。それはわかる。これからもある。でもそれよりも多くの、最低でも同じくらいの分量の真逆のいい話もあるだろう。昔、学校の壁新聞とかでもやりませんでした? クラスの中で順番に記者になって新聞記事を作成して壁に貼る。みんないっぱしの新聞記者きどりで取材する。でも内容は、○○ちゃんは動物が好きで毎朝うさぎの餌の交換を自分の番でもないのにお手伝いしていますとか、○○くんは、お母さんとふたり暮らしなのですが、先週お母さんが病気で仕事に行けないのでお母さんの代わりに仕事をしました。お母さんの仕事は新聞配達ですとか、そんな記事ばっかりだった気がする。ときどきは、1組の○○くんと4組の○○くんがケンカをしました的な記事もあったような気がするが、おおむねちょっとイイ話系だった。

テレビのニュースでも毎日毎日、昨日はこんないいことがありました、やはり人間はすばらしいですね、のような内容にしてしまえばひょっとしたら犯罪も減るんじゃないだろうか。逆に毎日毎日こんな殺人があった、盗みがあった、放火があったと聞かされた日にゃあ、どうなっちゃうんでしょうか。こうなってるとしかいえないが、子どもたちはどう思うだろうか。世の中は悪人ばかりで危険で恐怖に満ちているから、人を信じてはいけないし、ひとりで暗い道を歩いてはいけないくらいは思うだろう。しょうがない。実際悲惨なこともあるのだから。でも世の中には実際いいこともたくさんあるのだから、そちらのほうだけをニュースにしてほしいわけです。たまに悲惨なことがニュースになっても、へえそんなことをするヤツもいるんだと、むしろみんなが感心し、話題にし、世の中って広いんだね、まさかそんなことをするヤツがいるとは思わなかったよなあ的な会話が学校でも会社でも電車の中でもそころじゅうでされ、いやあ勉強になりましたと。そういうノリが当たり前になっている世の中なら今よりはるかにマシな気がするんだがどうだろう。不可能ですか?

実際最近のテレビ番組でも、世界的にみると不可解らしい日本人の特集が増えている。3.11の時の日本人の行動を始め、道で財布を落とした人を見かけたときや、超満員のイベントで整列入場するさまなど、私たちにはほとんど当たり前のように思える行動でもどうも外国人には不思議らしい。先に言った悲惨なニュースといいニュースの話と同じだ。欧米その他、外国には外国の過去の歴史があるのでそれから逃れることはできないが、未来は現在から始めればいいんだから私たちしだいでどうにでもなる。場合によっては、悲惨な過去もよりよい未来に繋ぐことで書き換えることができるかもしれない。

だから日々の言葉とか映像とか、現出される現実の姿、形は重要だ。寿命だって70歳だ80歳だと言うから、そういうことを子どものころから聞かされているから70歳とか80歳くらいまでしか生きられないのかもしれないじゃないか。もし産まれたときから、人間は800歳まで生きるんだけどさあ、とか聞かされて成長すれば、その子の細胞は800歳くらいにうまいこと照準を合わせて、本当に800歳まで生きるかもしれない。前回の記事で紹介した『竹内文書』なんかによれば、上古第一代の天皇、天日豊本葦牙気皇主(あめひのもとあしかびきみぬし)身光大神天皇の寿命は260億万歳だったらしいし、鵜草葺不合(うがやふきあえず)朝の初期の天皇でも100万歳を超えてる。『旧約聖書』を見ても、アダムの寿命は930年だし、ノアの方舟のノアだって950歳まで生きている。その後寿命がだんだん短くなり、アブラハムとイサクがそれぞれ175歳、180歳。モーゼは120歳となっているが、モーゼは日本で死んだとする『竹内文書』では583歳だ。『日本書記』にしたって、初代神武天皇は紀元前660年に建国し127歳まで生きたとある。第六代孝安天皇も137歳まで生きたと。

まあ、寿命の件は食べ物が大きく関わっていると個人的には思う。あと天変地異による何かしらの影響。でも、そういったことをも含めて完全に悟っちゃったというか克服したというか、覚醒した人は寿命が長いどころか、ないらしい。『ヒマラヤ聖者の生活探求』(アマゾンのリンクを貼ろうとしたのだが中古しかない。霞ヶ関書房が版元だが、絶版なのかな)を読むとほんとトンデモないですよ。これは全5巻あって実はまだ全部読んでいない。2巻まで読んで、これは一気に読もうと思いそのまま止まって早数年。このブログは酒のこととちょっと不思議なスピリチュアル系の本を紹介しながらダベろうと始めたのだが、読んでない本は紹介しないと決めていたから、これは反則ですね。でもいずれ書かざるをえないでしょう。

えーと何の話だったか、要は限界は決めないほうがいいというようなことです。少なくとも他人に決めてもらいたくはない。限界といえば、たとえば紙に任意の1点を中心にコンパスで円を描く。その描いた円の輪郭というか境界線はその円の内部と外部のどちらに所属しているのか? といったようなことを森敦が言っている。これは外部に所属しているらしい。内部に所属しているとすると、その限界に突き当たることになる。ここから先は外部だというところですね。でも外部に属するなら、内部では境界はわからないことになる。永遠にわからない。でも円を描いた側にすれば境界はあるし、その中心もある。けど内部側からでは境界もわからないから中心もわからない。また円を描く側はどこにでも自由にコンパスを突き刺して中心を決めて円を描ける。世界を作れる。でもどこでも中心にできるということはどこにも中心はないということにもなる。ましてや、円の内部にいても同じようにどこにでも円を描ける。って何の話だこれは?

2 thoughts on “ボーダーライン”

  1. SECRET: 0
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    こんにちは
    先回の日本のルーツもなんだけど、すごくおもしろい。
    従来の研究者の枠から変えた見方は凄く貴重なもののようにおもえます。

  2. SECRET: 0
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    chachaiさん、コメントありがとうございます。
    さきほどバカボン山田さんにも正多面体の件でメールしました。
    今、外で飲んだくれて帰ってきたばかりです。
    これからますます古史古伝は見直されるでしょうね。
    気をつけなくてはいけないのは、その見直され方ですよね。
    みんなで車座になって酒でも飲みながら話しあえれば一番いいのに。

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