以前も書いたように思うが、芸能界はやはり大衆、庶民の気持ちというか気分というか、歌は世につれ世は歌につれと言うほど歌謡が昔ほど重宝されてはないだろうが、それでもテレビを中心とした芸能シーンは世相を反映させていることは間違いない。

でも、今や芸能のみならずスポーツはもちろん国会までがバラエティショーと化しているわけだが、これもテレビが巨大な力を持ち、延々と国民のマインドに影響を与えてきた結果だ。

つまり、アスリートでも公務員でも企業トップでも有名人はみんなタレント化しているということで、同時にそれは私たちがテレビでおなじみの人たちをひとしなみの目でとらえてるということでもある。だからある意味、芸能シーンで起きてることを見ていれば、今何が起きているかもわかるだろう。

昨年からいまだに燻り続けるモリカケ問題、今年に入っていきなり表面化したレスリングのパワハラ、官僚、TOKIO のセクハラ、そしてアメフトのタックル問題などなど、一連の流れは 2015 年の SMAP のジャニーズ独立騒動に端を発している。

要は巨大権力組織と個人の自立の問題なのである。

芸能活動を軽んじてはいけない。

私は20代後半から30代前半にかけて芸能界に近いところで編集の仕事をしていたからわかるが、最先端ではないにしろ、芸能界シーンはほぼ確実にその後のトレンドを表わしていた。

単なるファッションやデザインのような意匠にとどまらず、何と言うか、大衆のバラバラの意識・感性がある方向に収斂されていく感じ、懐中電灯の放散している光が調整されながらレーザービームのように絞られていく過程をよく知っている。

テレビで繰り広げられているこれまでと違ったニュアンス、おや?と感じることがあれば、だいたい世の中が変化する前触れだ。

結論から言えば、びっくりするような巨大な組織があっと言う間に崩れ、これまたあっと驚くような地味目の人物がいきなりクローズアップされていくようになるだろう。

さらに大きなサイクルで言えば、水生生物が陸に上がって生活するようになったかのごとき大きな変化が、今、人類に起きはじめている。

おそらく 2040 年前後には、人類は現在のような存在分布とはまるきり違ったものとなっている可能性が高い。

そう考えざるを得ないのだ。

今ほど、情報の選択・検証の重要性が問われている時期はそうそうないと思われる。

「これまでのような」やり直しがきかないからである。

 

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