だるまさんこちら向かんせ世の中は月雪花に酒と三味線…とまあ、こういきたいものです。

クォ・ヴァディス

ここのところずっとデスクに向っているから、何というか、文字通りデスクワークであり、椅子に根が生えてしまったかのような、これこそ文字通り人間椅子状態だ。

って自分で言って笑ってしまうが、あれは江戸川乱歩の話で若干個人的には変態というと失礼かもしれないが、どこかまあキッチュというかグロテスクというか、ヘンタイとカタカナで書くと逆に表現したいニュアンスから逸れるから違うのだが、やはり私の皮膚感覚からするとどこかキモチワルイ。

あれ? 人間椅子は知ってる人いるかな。いるよね、バンドもあったし。

気持ち悪ければ書かなきゃいいのだが、まあヘンタイで思い出したが、たしかに事の内容というより見た目で “感じ” が変わるということはよくあるし、そういう意味では同じ文字表記でも漢字とカタカナではだいぶ雰囲気が違うわけで、逆に意図的に変えられる。

そのへんは出版関係でなくても何かしら表現なりクリエティブなりっていうジャンルで仕事をしている人なら当たり前の話だろう。

自分の名前ひとつとっても漢字とひらがなとカタカナ、アルファベットっても外国語になればさらにバリエーションも増えるし、キリル文字だルーン文字だヒッタイトだアッカドだってのから楔形文字だヒエログリフだってまでいけばキリがない。

それでみんな見た目もイメージも違うから、何だろねアレ、きっと波動とか周波数って観点からも何か影響あんじゃね?的にも思うが、それこそ日本の神代文字にしてもよりどりみどりなわけだから、意外と文字の世界もバリエーションに富んでるし、奥が深そうだ。

とまあ、知ったようなことを言ってもお里が知れるが、ともかく印象はちょっとしたことで変わる。

これは人でもそうで、普段と違う態度をとったり言ったり、普段は優雅な人が急にせっかちになってみたり、逆にガラッ八が猫撫で声になったりといろいろあるが、そこでもやはりイメージは変わる。

でも、人の場合は古くからのつき合いであればあまりそういうこともなく、それも若いころからのつき合いであればなおさらで、お互いにいろいろな面を知っているから、ハタから見ればエーッ!てなこともまあ、アイツらしいよってなるときもある。

気心が知れるという言葉もあるし、ホンネでつき合うともよくいわれるが、実際は夫婦くらいだろうって書いたそばから仮面夫婦ってのもあるからアレだが、まあ親友とか戦友とかポン友とか、ある程度同じ生活圏で過ごしていたり、同じような信条を持っているとか、そういう関係性の中にありそうだ。あ、ホンネの話だけど。

だから、そういう意味ではおそらく戦地で一緒に戦ったなどという場合はかなり関係性も密になり、それこそ生まれたときは別々でも死ぬときは一緒の兄弟ェに近いから、これはモノが違う。

それにこれは善悪の問題ではないし、生き死にの仲間ってなことになればテロ組織にもあるかもしれないし、何かしらのイデオロギー集団にもありそうだ。

何だか物騒な話にも発展しそうだからやめるが、少なくともホンネとなるとそれぞれの心の中の話になり、心の中の状態によってはその人のホンネかどうかわからないという場合もあって、いわゆるスピリチュアル世界なんかでいう憑依ということにもなり、実際そういうことはある。

スピ系とか精神世界に興味を持っているという人の中では、本当に霊はいるのかとか輪廻転生はあるのか、宇宙人がどうしたという話の真偽に迷う人もいるだろうが、たとえば神道や仏教やキリスト教でもいいが、ある程度本格的に取り組んでいる人たちの間では、霊などは当たり前であり、要するにいわゆるこの世の目に見える物質世界ではない世界があることは常識というか前提だ。

じゃなきゃ、お祓いだ除霊だなんてできるわけもないし、もし霊を知らずにというか何かいるかもしれないしよくわからないが、こんな感じだろう的にやっていたとしたら論外であり、危なっかしくてまかせられない。

また、そういうものは人間の精神現象のひとつで、やれ多重人格だ何とか障害だってのもいいのだが、結局普通は目に見えない世界だから、目に見える世界のルールに則って整合性をとればこんなん出ました的な理論である。

それでも普通に知的な人であれば、そういった “状況証拠” だけでも十分アプローチするに値する世界を感知しているはずなのだが、ほとんどの連中が口をつぐんでしまう。

でも、そういう世界を少なくとも認めてはいるが、もろもろの事情によって公言できないというならまだいいというか、マシだ。なぜなら、状況によってはそういう連中が真剣に研究しだすこともあるだろうからだ。

こういうことはみんなでやったほうがいい。ロクでもないヤカラも混ざるだろうが、優秀な人材もある。

これまであっちゃこっちゃのセミナーや勉強会に参加したり、取材したり、個人的に業界?関係者とつき合ったりしてきたが、っていきなりスピ系の話題に移っているがまあいいか、つまりスピ系の問題というか抱えている危険性は、いわゆるスピチュアル・ジプシーとなってあっちの先生こっちのセミナーとさまよった結果、何が何だかわからなくなって、その人が自分の道を歩けなくなっているということがひとつある。

スピリチュアル・ジプシーの構図はわりとはっきりしていて、霊の世界があるに違いないと思っている人たちが、その確証を得るためにあちこちのセミナーに行くのだが、なかなか確信や確証を与えてくれる場がないということだ。

もうちょっと踏み込んで言えば、知的に確証を得たいという人と直感でわかりたいという人がいて、やっかいなのはこの直感組だ。

直感を知的に理解するのはひと筋縄ではいかず、それでも直感を深く理解する人は知的な人に多く、なぜなら知的な人の中にはあらゆる努力を惜しまずに直感を理解しようとするタイプの人がいて、逆説的だがそういうタイプの人は知的な人にしかいないからだ。

結果的に、霊の世界を知的にも直感的/直観的にも理解して表現できる人が生まれる。

直感でわかりたい人は、実際にわかる人もいればちょっとずれる人もいて、一見どちらがどうなのかよくわからないようだが、それをわかる人も知的な人に多いのである。

何だか、直感組より知的組のほうが上位のように聞こえるかもしれないが、実際そういう意味だ。

ただ、言葉の定義を厳密にしなければならないのだろうが、それも余計ややこしくしそうだから、それこそ読む人の直感に頼るしかない。

私が知的という意味は、感性と知性がバランスよく協働しているということだ。感性も知性もないという人は基本的にいないと思うが、感性だけのような人や知性だけのような人に見えるという人はいる。

感性だけのような人はパッとひらめいたら即行動というような人で、それはそれですばらしいのだが、そのひらめきの出どころにあまり疑いを持たないから、場合によっては収拾がつかなくなるし、間違う。

知性だけのような人は衝動的な行動はまずとらず、何かひらめいても自分の想定外のことは無視するので、安定的で間違いも少ないが、新しい発見はできない。

感性と知性のバランスのよい人を知的な人とここでは呼んでいるわけだが、なぜなら知的な作用は知性や悟性や理性に関係しており、つまるところ人が何かを認識しようとする大もとにある意志とか意図みたいなものの能動的なエネルギーに由来しているので、内部でも外部でも何かを感受するという受容的な作用に関係する感性にはやはり先立っていると思うからである。

だから、そういう意味では上位というよりは、知的なものが先にあるという順番の問題かもしれないし、そもそも知的なものしか存在していない。

車でも電車でも飛行機でも、運転手がいるから動くし行き先もある。無線だろうが何だろうが人間が意図して操縦しているわけだ。コンピュータでも AI でも、そもそも人間の意図や意志があったから誕生したのである。

であれば、風が吹いて落ちる木の葉にしても、その風はもとは大気の流れだろうし、となれば地球の自転や公転、太陽系や銀河系の動きとも無関係のはずはなく、木の葉の原子構造までも含めて宇宙の動きに規則というか法則があれば、その背後にそれを創ったというと人っぽくなるからアレだが、ともかく法則をあらしめている意志や意図の存在があるわけだ。

ここらへんはもはや疑うところではない。

エントロピーの法則というか、エネルギ―保存の法則にしても、今のところ大前提になっているわけだが、つまりエネルギーの量は常に一定であり不変であり、物はほっとけば一瞬として同じものではなく、やがては滅びる。

そして壊れようが何だろうがエネルギー量としては常に一定だってな法則だったと思うが、要するに冷蔵庫の製氷室に氷がなくなったから水を入れておくとか、貯金がないから働いて収入を得るとか、物事をある程度保つにはそうしようとする意志がなければ必ず滅びるというと語弊があるが、変化というのもちょっと違うな、やはり壊れる、崩れる、合わせて崩壊する、別に合わせなくてもいいが、要はもとに戻るのだ。

だから、もとに戻ってもいいけれども、もしまだ早いなら維持すればいいし、それには維持しようという意志なり意図が必要なわけだ。

だから、もっと大もとを考えれば、この世は相似象だからだが、エネルギーの何とか法則にしろ何にしろ、宇宙に法則ってものがあって、法則ってからにはある意味不変のものごとがあるということは、カミさんに言われて私が製氷室に氷を作ったり、お金がないから働いたりするように、人間が何かを維持しようとすることと同じように、宇宙を維持しようとする意志なり意図があると考えるのはむしろ自然だし、論理的でもある。

で、それは何だって話だ。

続く

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