本当に 1 週間ごとに更新してるなあ。あっという間に 1 日が終わるし。と思ってると、ヘンなときに時間の感覚が遅くなったり、おかしくなる。やっぱり時間はリニアなものじゃないね。その場というか、空間というか、意識というか、そういうものに付随してるね。それこそ前回の量子テレポーテーションじゃないが、ある種の操作で各人が時間を早めたり、遅くしたり、要するに昨日が今日になったり今日が明日になったりしたら、お互い共通の時間を持つことができなくなるというか意味がなくなるだろう。明日のこの時間にまたここで会おうったって、あれ?もう明日になってるのかみたいな。わけわかんないことになる。これ、マジでこうなるかも、これからは。
そういえば前からときどき登場させてるリチャード・バートレットの『マトリックス・エナジェティクス』の2が出たですよ。知らなかった。私としたことが。速攻でアマゾンで買って、急きょ決まった韓国取材に行く当日の朝届いたから、新幹線の中と船の上!でずっと読んでた。いやあ、シビレました。基本的には1と同じだが、1 でよくわからなかった部分や、同じことでも 2 によってより深く理解できたことがあったので感動した。マトリックス・エナジェティクスは前にも紹介したが、紹介ってほどじゃないか、まあでも取り上げたことはあるが、大雑把に言えば、量子論を大前提にした自分の世界の変容について書かれている本だ。自己啓発とか引き寄せの法則とか思考は現実化するとか、同じような世界観と言えなくもないが、私に言わせれば、バートレットの方法はもはや当たり前の「科学」だ。今までの人類の大半の人々が当たり前のように思っていること、たとえばリンゴを持ち上げて手から放せば下に落ちるとか、前を歩いてる人を走って行けば追い越せるとか、ニュートン力学と言ってもいいが、そういうことと同じくらい当たり前の科学らしいということだ。らしいというのは、私にもまだ若干疑念が残っているからだろうが、バートレットの本に書いてあることをときどき思い出して実践してきた私は、今回の2で、ほう、そうなんだとかなり腑に落ちたこともあり、もう少し真剣に試してみたのだが、どうもこれは本物かもしれないと。あまりこれ以上言うと引かれるだろうが、どうやら私たちの中にはやっぱりキリストや釈迦や空海と同じ力があるみたいですぞ。
違う違う、今回は前にも言った昔のテレビの話をしようと思っていたのだ。このままだとまた話がそれる。
昔のテレビというのは幼少のころだ。そのころのテレビ番組を思うと懐かしさもあるのだが、なんとなく暗いというか、怖くて暗いようなイメージしかとは言わないが、そういうイメージが先に立つのはなぜだろう。うちが貧乏で世が暗かったから? そうではないだろう。うちは極端な貧乏ではなかったが裕福でもなかった。世の中は公害問題などのようなものもあったが、基本的に高度成長の時期だったはずだから明るかっただろう。大阪万博もあったし。テレビでみんな観たはずだ。♪ 1970 年のこんにちは~ ♪ と三波春夫が歌っていたから、万博は 1970 年だ。でもその年に公開された映画『家族』は暗かった。いや当時映画館で観たのではなく、テレビでやったのを観たのだがどうにも暗かった記憶がある。山田洋次監督だし、倍賞千恵子は好きだからいいのだが、話のスジがどうにも重いというか辛かった。長崎に住む一家が、貧しさからだろう、一念発起し北海道に移住する話。これからはネタバレの部分もあるかもしれないが、北海道に行く道中、赤ん坊が死んだりいろいろあって、その中で大阪万博に立ち寄るシーンがある。もう人人人という感じで、ある種の繁栄を現わしてもいるはずなのだが、なんか暗いシーンだったように思い出す。一家もあまり楽しんでいなかったような。食い物が高いとかなんとか、倍賞の夫役の井川比佐志があの眉間を八の字にした得意?の表情でぼやくみたいな。ああいう役はうまいね井川は。暗い暗いばっかりで恐縮だが、お前が暗い子だったんじゃないの!って言われればそうかもしれない。自分の中に暗さみたいなものに惹かれる部分があるから暗いイメージがより強く印象として残っているということは十分ありそうだ。
『ウルトラQ』も暗かった。オープニングもみんなが知っているように(もちろんある世代限定)あの絵の具を水に溶かし込んだようなタイトルバック。図工の時間は男のほとんどがこれをやったはずだ(もちろんある世代限定)。
『ウルトラ Q 』はあとから考えてみればちょっとコミカルだったり、社会批判だったりして冷静に判断できるが、映像から受けた当時の印象あるいは今の記憶の中の印象としては不気味さが先に来る。ケムール人とか知ってますか? ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ、とか笑いながら夜中に町を走る黒い怪人。巨大なケムール人が夜の観覧車と一緒に写っているシーンが有名ですね。何なんですかあれは? ちょっと前に流行ったゴム人間の巨大版みたいなものか。
カネゴンにしても、金の亡者?になった主人公の両親が狭い居間でカネゴンに変身したラストの映像はフツーに観て不気味だろう。モノクロ映像というのがまた不気味に映るのか。でもカラーだった(よね?)『ウルトラマン』だって、ヒーローものになったことでどことなく頼りになる感じ、頼もしく強く明るい雰囲気にもなったが、モノによってはやはり不気味だった。ミイラ怪獣ドドンゴとか知ってます? どこかの岩壁に埋め込まれたような遺跡のような、あれは何なんだろう、鳥のような龍のような怪獣。たしか、ドドンゴー、とか叫ぶんじゃなかったっけ? 雨が降ってたような気もするが、そんな中、岩壁からドドンゴという叫びとともに巨大なドドンゴが動き出す。『怪奇大作戦』も怖かっただろ。「青い血の女」とか観た? あれはちょっとトラウマになった。『恐怖劇場アンバランス』も『トワイライトゾーン』ほど洗練されておらず、どこか日本的というか日本限定的な暗さや不気味さを醸し出していた。財津一郎が出てたヤツがまたなんとも言えずよくて、よくてというのは、私の中にあるあのころの独特のニュアンスというか印象は、テレビ局とか歌謡曲に密接に関係していて、そういうものに通じるという意味だ。財津はテレビ局関係者の役だったと記憶する。
だから、いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」とか今はときめいちゃってるが由紀さおりの「夜明けのスキャット」などを聴くと、あのころの独特のニュアンスがよみがえってきて、自分の中にある種の雰囲気というか印象が満ちてくる。あのころの円谷プロはスゴイね。60 年代半ば。
他にも、『河童の三平』とか『悪魔くん』の水木しげるもの、そういえば『悪魔くん』のオープニングも気味悪かった。エロイムエッサイム~と洞窟の奥からこれまた女の声が響いてくる。
子供が観ていいのかあ、これ。
ちょっとアダルトな感じで『ザ・ガードマン』、これも夏場なんかには必ず怪談ものをやっていて私は楽しみにしていた。この番組のオープニングも曲調が暗め。ベンチャーズのようなギターのインストで男のナレーションが入る。
その他、手塚治虫の『どろろ』のようなアニメにしたっていろいろ前時代的な要素が入ってきてなかなかに不気味だった。あれはオープニングも怖かった記憶がある。
あれこれ思い出しているとキリがないからもうやめるが、中でも極めつけだったのは『怪奇ロマン劇場』だ。知ってる人いますか? 私はこれまでこの番組を知ってるという人に会ったことがない。と言ってもあたりかまわず聞いたわけじゃないが、酒かなんか飲んでて今回のような話になったときにふとたずねてみるのだが、いつも誰も知らない。10 チャンネルのNETで毎週夜の 10 時半やっていた。あれはいつごろだったのか、60 年代であることは間違いがないが、1965 、6 年ころか。これはマジで怖かった。でも私は欠かさず観てた。というか母親が観ていたので便乗していたのだ。スポンサーがマルマンガスライターで、番組が始まる前だったか途中だったかは忘れたがそのコマーシャルが入り、これもまた見事に不気味な映像で、「提供は、マルマンガスライター」とかなんとか低く囁くような女の声でナレーションが入り、真っ暗なバックに手がにゅうっと出てきてライターをボッと灯すみたいな。番組も怖けりゃ CM も怖いのかよ!とツッコミたくなるような番組だった。
なんと! YOU TUBE にオープニングがあった。
ぎょえ~って感じでしょ? 今観ても怖いぞ。
まだまだ話したりないが、次は 70 年代のオカルト、怪談関係のネタでもいきますか。
Commentコメント
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∞酒林∞様
懐かしい画像をたくさん集めていただき、ありがとうございます。
昔の作品は暗いですねー。
制作者はかなり入れ込んで作ってますよね。
子供向けという意識は無かったのかもしれませんね。
ウルトラQなんか、ひたすら怖かったです。
でも、必ず見てました。
夏休みは朝からサリーちゃんやら色々と番組が続くので、
外はカンカン照りだし、
プールの時間になるまでテレビの前に座りっぱなしでした。
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すぽ様
コメントありがとうございます。
> 昔の作品は暗いですねー。
ちょっと暗い作品を集めすぎたかもですね。
でも、個人的に思いついたものを並べたらこうなりました。
遠慮してこれですもんね。どんだけ暗いもの好きなのか。
> 夏休みは朝からサリーちゃんやら色々と番組が続くので、
> 外はカンカン照りだし、
> プールの時間になるまでテレビの前に座りっぱなしでした。
サリーちゃん、好きでした。♪マハリークマハーリタ♪
実はそのへんも詳しいです。
外はカンカン照り、ってくだりが素晴らしい。
もう私は小学生の夏休みですよ。
真夏の影って濃いんですよね。
強烈な太陽のもとで黒々と。
どうか詩を書いてください。