近所で飯がてら酒飲んで帰ってきました。
あ、事務所ね。
今日は来年に向けてのというか現在進行中の企画を整理しようと午前中から事務所にいるわけだが、ここのところ気になってたキューブリックの『EYES WIDE SHUT』をまたもや観なおしちゃったりして、仕事にならない。いい加減ヤバイねどうも。前にもこの映画のことはちっとは書いた覚えがあるが、どうにも名作だ。やはり本人も言ってたようにキューブリックの最高傑作かもしれない。どうやら私はフリーメーソンだイルミナティだといった観点に重きを置きすぎていたようだ。こりゃ違うね。当たり前だが、やはりキューブリックは私なぞが小賢しいゴタクを並べていいような男ではない。あの映画は“現実”を描いている。つまり “夢” を描いている。そのへんは最後のトム・クルーズとニコール・キッドマンの会話にも如実に現われている。
ここのところの一連の流れで、結論から言うと、ひょっとしたら最終的な呪縛は貞操観念かもしれないねってなことを再確認しながら仲間と酒を飲むことが多いのだが、それで思い出して『EYES WIDE SHUT』などを観なおしてるわけだ。映画の内容を言うとまた止まらなくなるから言わないが、貞操観念のようなどっから涌いてきたんだかわからん呪縛に関するいかがわしさは、みんなホントはわかってるんだが、いやいかがわしさはわからなくてもヤリたいことはわかってるのだと思うのだが、まだ、大っぴらに言えないというか、まだ、それはアンモラルだよってことになっているようだ。かく言う私もからっきしダメで(ちょっとウソ)、実名をあげるとアレだが、あんな人もこんな人もってんで、けっこうお盛んな人が身近にはけっこういる。いや、うらやましいこってすホント。なんてったって本人はヤマシイなんてこれっぽっちもないんだからなおさらウラヤマシイ。
とは言いながら、私は、あんま言うと蹴倒されそうだが(カミさんに)、カミさんと一緒になるかならないかのときに、まああれだな、理想の夫婦は、自由に気に入ったヤツと付き合って(もちろん大人の付き合いだ)、今日の相手はなかなかよかったゾかなんか言って、お互い酒でも飲みながら楽しく話せる関係がベストだな、などとほざいていたのだこれが。カミさんは、じーっと私の目を見ながら、あなたに本当にそんなことができるの? と言ったのだ。考えてみりゃあ見透かされていたのかもしれない、すでに。でもこれは天地神明に誓って言うが、本当にそう思っていたのだ、そのときは。
まずいね、どうも。酔っぱらってるから何を言い出すかわからなくなってきた。あせって話題を変えようと思うのだが、今思い出したが、さっきひとりで飲んでた居酒屋のカウンターで、ふと横の壁を見ると千利休の言葉が貼ってあった。
一の盃は人が酒を飲む。
二の盃は酒が酒を飲む。
三の盃は酒が人を飲む。
それを見ながら、まったくその通りだと思いながらも、私の場合は「盃」ではなくて「酒場」だななどと心の中でうそぶき、ふと四のあとはどぉなっちゃってんだよと岡村靖幸ばりに心の中で叫び、おおそうだ、そのあとはまさしくアリスズアドベンチャーズインワンダーランドに行くのだった!と合点が行った。
…糸の切れたタコのようにヤバい方向に話が行きそうなんで、本能的になんとか話をはぐらかしているんだと自分でも思う。
まあ、夏目祭子氏の『なぜ性の真実「セクシャルパワー」は封印され続けるのか』を思い出すまでもなく、とんでもなく重要なテーマであることは間違いないわけだ。ただ、危険なのだ。まだ、と言うとあれだが、結局そこに向っているのだけれども、間違っちゃうととんでもなくなる。またいつか来た道だ。でも今回はあとはない。だから行くしかないのだが、これは単純に物理的な問題だ。数ね。人数の問題なのだ。やっとそこまで来た。
…酒飲んで事務所戻って、なんだかんだと PC 叩きながら(これね)、EYES WIDE SHUT と書いたメモをちら見しながらまた飲んでるわけだが、ふと気が付いて、EYES WIDE SHUT をバラしてみたら、WE SEE HIS DUTY となった。まあ、こりゃウガちすぎか。とは言えキューブリックはアナグラムが好きだったらしいからあながち…ってでもこれは悪ふざけがすぎるなやっぱ。
ともあれ、映画観てない人にはわからんヨタ話だわな。
お開きにしよう、酔っぱらってきたし。
いま何時? 1 時過ぎじゃん。本読んで寝よ。あ、この本のこと今度書きます。
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